ヒューマン

第二次世界大戦 戦時下の英国では・・・

ウインストン・チャーチル

出演ゲーリー・オールドマン
監督ジョー・ライト
脚本アンソニー・マクカーテン

story

1940年5月、第二次世界大戦初期。ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。 内閣不信任決議が出されたチェンバレン首相の後任として、外相のハリファックスが最適任者だという声があがるが、本人はこれを固辞。そこで、国民からの人気は高いが、たび重なる失策から政党内の “嫌われ者”であったウィンストン・チャーチルに白羽の矢が立つ。 国難に陥ったイギリスの新首相に就任したチャーチルは、ドイツとの和平交渉をすすめるチェンバレン(前首相)とハリファックス(外務大臣)らに陰口を叩かれながらも、「
決して屈しない」と徹底抗戦を誓う。

そんななか、ダンケルク海岸からの撤退、ダイナモ作戦が実行された。

 ヒトラーに屈するのか、それとも戦うのか。日々悩み、葛藤するチャーチル。
チャーチルに対して懐疑的だった英国王ジョージ6世も心を開き、二人は絆を育む。

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戦争とは・・・

見どころ

Never, never, never, never give up.
 決して屈するな。決して、決して、決して!

我々は最後までやりぬくつもりである。我々はフランスで戦い、我々は岸辺で戦う。
我々はますます自信を深め、ますます強さを増して空中で戦う
我々はこの島を守る。いかなる犠牲を払おうとも。
我々は水際で戦う。我々は着陸地面で戦う。
我々は野原や街頭で戦う。我々は丘で戦う。我々は決して降伏しない・・・

 これはチャーチルの名言と演説だが、戦時下の特殊の状態とは言え、
信念を持って、国、国民、自由、デモクラシー(民主主義)を守ろうとするメッセージを
発言、演説した政治家はいただろうか?
などと表面だけを見ていたが、本作を鑑賞し様々なダークな決断や、駆け引きし、苦悩し続け
戦争に勝利するために、苦渋の決断を行なって来た側面を知る事のできる真実物語・・・

 明治維新から、イギリスを手本に政府を作って来た日本は、当時対局側に属し
太平洋戦争に向かう日本になり様々な悲劇が起きた事、今もヨーロッパで起こっている事
いかに戦争は無益なのかを、改めて考えてみたい・・・

 ちなみにゲーリー・オールドマンの特殊メイクは日本人による物です。

ダンケルク

出演 多数
監督 クリストファー・ノーラン
脚本 クリストファー・ノーラン

story

 ドーヴァー海峡に面したベルギーの港。第二次世界大戦で1940年5月、ドイツ軍の戦車部隊がのオランダ・ベルギー侵攻を開始、一気に急進撃し、イギリス・フランス連合軍は海岸線に追い詰められた。
 イギリス首相チャーチルは、大型船はもちろん、ボートや小型船など民間の船もすべて召集して、イギリス軍のこの地からイギリス本土への撤退を指令した。
 撤退作戦は1940年5月27日に開始、5月31日と6月1日をピークに敢行され、せまり来るドイツ戦車部隊に怯えながら、6月4日までに連合軍兵士約33万8千が脱出に成功した。イギリス軍は多くの武器を失ったが、本土防衛の戦力を温存することができた。

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地上からの目線・・・
空からの目線・・・
海からの目線・・・

見どころ

 キーワドの3視点からの物語構成が見どころに成っている作品です。
クリストファー・ノーラン監督は、IMAXカメラを使った、リアルな映像と、5チャンネルのサウンドトラックを駆使した
音声で臨場感を表げしています、資料によると台詞は極限までに減らし画像美で、過酷な戦場を表現を目指した様です。
 陸からはドイツ軍の戦車、空からは戦闘機の爆撃、海ではユーボートの魚雷に怯えながら、撤退していくイギリス軍
そこに民間人が小船で国の為、危険を顧みず兵士の撤退を手助けする・・・
 当時のイギリスの状況をウインストン・チャーチルを鑑賞し観るとより理解が深まるかも知れません。
ただ、事実は映画で描かれているよりも、悲惨だったと思います・・・

イミテーションゲーム

出演 ベネテクト・カンバーバッチ
   キーラ・ナイトレー
監督 モルテン・ティルドゥム
脚本 グレアム・ムーア

2009年、英国のブラウン首相が政府を代表し、一人の男に謝罪したというニュース記事・・・
それは、“第二次世界大戦後のアラン・チューリングの扱いに対するお詫びだった。
これは、アンドルー・ホッジスの書いたチューリングの伝記をもとに
世にほとんど知られていない数学者の数奇な人生を描いている。

story

第二次世界大戦下、天才数学者アラン・チューリングは、ドイツ軍の誇る暗号エニグマ解読に挑むことになる。
暗号のパターン数は、10人の人間が1日24時間働き続けても、全組合せを調べ終わるまでに2000万年かかるというのだ!
暗号解読のために集められたのは、6人の天才たち。
MI6のもと、チームは暗号文を分析するが、チューリングは一人勝手に奇妙なマシンを作り始める。
遂にエニグマを解読する。
しかし、解読した暗号を利用した極秘作戦が計画されるが・・・

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天才数学者
エニグマ・・・「謎」 「なぞなぞ」「パズル」の意味
コンピュータ
秘密
誰も予想しなかった人物が、誰も予想しなかった偉業を成し遂げる事があるから

見どころ

数年前にから、アラン・チューリングは知っていて、エニグマ暗号機を解読し
現在のコンピューターの基礎を作った人物だとは知っていましたが、本作を鑑賞し
功績を調べてみて、現代のデジタル社会に与えた影響が多大だった事を知る事ができた
チューリング23歳、1936年「On Computable Number(計算可能数について)」という論文を発表し
この論文の中で提示されているのが「チューリングマシン」
この論文の考え方が、現在のコンピューターの基礎と言われています。
実際にエニグマを解読したマシンは、”ボンベ(bombe)”という電気機械式の装置で
「本体」「紙テープ」「ヘッド」のみで構成された超シンプル仕様
紙テープは無限かつ情報が記録されており、ヘッドはその情報を読み取ったり、新たに書き込んだりする
「テープに書き込む」「テープを順番通りに読む」「右に1コマ戻る」などの命令、つまりプログラムを与えて動かせば、永遠に計算が出来るものです。
コンピュータに置き換えると、テープは記憶装置(メモリ)、本体は CPU といえるでしょう。
このように、「アルゴリズム」と「プログラム」の概念を一定の法則にまとめた論理モデルが
「チューリングマシン」なのです。
多大な功績を上げたチューリングですが、様々な苦悩と秘密を抱えた人生だっ事を描いています
当時と現代との情勢の違いも知る事のできる作品になっています。

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